Fishing Takeo

  コウイカ
【別 名】ハリイカ、スミイカ、マイカ
【漢字名】甲烏賊
【英 名】GOLDEN CUTTLEFISH
 ■ 魚形 ・ 生態 ・ 漁場
外套膜の背面に横縞があり、ひれの基部に沿って白い帯がある。触腕の吸盤は10〜16列で、
どれもほぼ同じ大き
さ。貝殻(石灰質の甲)は卵形で極めて薄い。水深10〜100mの砂泥底に
生息し、しばしば砂泥の中に潜る。主に甲
殻類や小魚を捕食する。産卵期は早春から初夏。
卵は、ごく浅い海底に沈んでいる木の枝や海藻に、1回に数十個
ずつ産みつけられる。寿命
は約1年。能登半島および房総半島以南、東シナ海に分布する。外套長18cm。
日本では、主に東シナ海、瀬戸内海などで底曳網によって漁獲される。雌をおとりにしたかご
漁も行われる。東アジ
ア沿岸一帯でとれるため、韓国や香港でも、かなりの漁獲量がある。
 ■ 釣り
釣り期は11〜3月で、初期は水深30mくらいの浅場で数釣りができる。1〜2月には70〜80mの
深場の釣りになって
釣果も落ちるが、700g以上の大型も掛かる。硬調の腰の強いサオに、船縁
から投げやすいリールをセットする。
専用のスミイカテンヤに餌のシャコを固定し、船よりやや離れたポイントに投入する。
コウイカは海底からほとんど離れないので、テンヤをつねに底に着けていることが必要。イカが
乗ると相当な手ごた
えがある。サオを大きくあおって合わせ、途中で手を休めずにリールを巻く。
 ■ 料理
ヤリイカなどに比べて胴の身は厚く、皮をむくと白い。味はあっさりしていて、刺身、揚げ物、炒
め物、和え物などに向く。げそは刺身でもおいしいが、バター焼きやパエリアの具など
にしても
よい。

【 イカ墨のリゾット 】

タマネギ1/4個、ニンニク少々のみじん切りをバターで炒め、米1カップを洗わずに加えて半透
明になるまで炒める。イカ墨を加えて、加熱したチキンスープ3カップを2、3回に分け
て注ぎ、
焦げないよう時々軽く混ぜる。好みの柔らかさになるまで米に火を通す。一口大
に切ったコウイ
カの胴をバターで炒めて、リゾットにのせる。