Fishing Takeo

  サンマ
【別 名】カド、サイラ、バンジョ
【漢字名】秋刀魚
【英 名】PACIFIC SAURY
 ■ 魚形 ・ 生態 ・ 漁場
体ははがれやすい鱗で覆われる。下顎の先端はしばしば黄色みを帯び、上顎より突き出して
いる。背びれと臀びれの
後部は小離鰭となっている。外洋の表層に生息し、日本近海を南北
に回遊するが、基本的には冷水域を好む。本種の
消化管は単純で、胃や幽門垂をもたず、も
っぱら動物プランクトンを食べる。産卵期は主に春と秋。卵には、糸状のも
のがついていて、こ
れで海藻などの漂流物に絡みつく。日本、太平洋北〜東部に分布する。全長40cm。
北の海でたっぷり餌を食べたサンマは、8月中旬ごろから日本列島に沿って南下を始め、秋ご
ろに北海道東岸や三陸
沖付近を通過する。このころ、サンマが光に集まる習性を利用した、棒
受網漁やすくい網漁が夜間に行われる。
 ■ 釣り
サンマは本来沖合にすむが、海流の蛇行などの影響で、群れが内湾に迷い込み、堤防など
からサビキ仕掛けで釣れ
ることがある。
 ■ 料理
身は暗赤色で血合があり、ビタミンA、B2、D、E、鉄分、タウリンなどを多く含んでいる。
秋になると体重の約20%を脂肪
が占める。